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【書籍発売のお知らせ】SCRUM BOOT CAMP THE BOOK 【増補改訂版】
みなさんこんにちは。@ryuzeeです。
2020年5月20日に新刊『SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】 スクラムチームではじめるアジャイル開発』が発売になりますのでお知らせします。
SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】 スクラムチームではじめるアジャイル開発
- 著者/訳者:西村 直人、 永瀬 美穂、 吉羽 龍太郎
- 出版社:翔泳社
- 発売日:2020-05-20
- 単行本(ソフトカバー):288ページ
- ISBN-13:9784798163680
- ASIN:4798163686
本サイトをご覧頂いている方は書名に見覚えがあるかもしれませんが、2013年に発売した『SCRUM BOOT CAMP THE BOOK』の改訂版になります。 7年前の本を再度改訂して出せるということは、初版を多くの方にお読みいただいたということで、既にお読みいただいた皆様に感謝します。
初版から7年
初版発売から7年経って、日本でも多くの現場でアジャイル開発の適用が進みました。2013年当時はまだエンタープライズでの事例は多くありませんでしたが、今となっては製造業を始めとして多くの事例が登場するようになっています。またアジャイル開発関連のイベントも増え、Regional Scrum Gathering Tokyoのような大規模イベントでもすぐにチケットが完売してしまうほどの注目を浴びるようになっています。そしてこの7年間でスクラム自体も継続的にアップデートが行われてきました。 スクラムの公式の定義は、スクラムガイドで定められていますが、初版発売後に3回改訂されています。ちょっとスクラムガイドの歴史と主な変更点を見ておきましょう(なお変更点の詳細についてはスクラムガイドの末尾に記載があります。またすべての改訂履歴がまとまったページが公式サイトに用意されています)。
2010年版
- 公式に出回ったのはこれが初版です
2011年7月版、2011年10月版
- 初版にあったTIPS(最初は2週間スプリントが良いなど)が削除されています
- 初版にあった「鶏と豚」のメタファーが削除されています
- リリースプランニングが削除されています
- スプリントバーンダウンが削除されています
2013年版
- スプリントプランニングが「第1部、第2部構成から」1つのイベントになり2つのトピックを扱うようになりました
- プロダクトバックログの手入れが「グルーミング」から「リファインメント」になりました
- 透明性に関する記述が追加されました
- 日本語版スクラムガイドで「スプリント計画ミーティング」から「スプリントプランニング」に、「完了の定義」から「完成の定義」に訳語が変更されました
2016年版
- スクラムの価値基準である勇気、尊敬、集中、公開、確約が追加されました
2017年版
- デイリースクラムの3つの質問がオプションになりました
- 前のスプリントレトロスペクティブで決定したプロセス改善のアクションアイテムを最低1つ、次のスプリントのスプリントバックログに含めるように追加されました
書籍について
上記のようにスクラムガイドにおいて多くの内容が更新されているので、それに追随して用語や表現の見直し、一部シナリオや記述を見直しています。 シナリオが全部変わったとか、登場人物が変わったということはなく、最新の情報に追随したと考えていただくと良いかと思います。これから初めてスクラムに取り組もうと思っている方、若手にアジャイルの基本知識を身に着けてほしいリーダーの方、初版との細かい違いを比べてみたい方、初版が何度も読んでボロボロになってしまった方はぜひ増補改訂版をお買い求めください!
それでは。
SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】 スクラムチームではじめるアジャイル開発
- 著者/訳者:西村 直人、 永瀬 美穂、 吉羽 龍太郎
- 出版社:翔泳社
- 発売日:2020-05-20
- 単行本(ソフトカバー):288ページ
- ISBN-13:9784798163680
- ASIN:4798163686