【発売のお知らせ】Software in 30 Days スクラムによるアジャイルな組織変革“成功"ガイド
みなさんこんにちは。@ryuzeeです。
スクラムの父であるジェフ・サザーランド氏とケン・シュエイバー氏が書いたSoftware in 30 daysという本を、角さん(@kdmsnr)、原田さん(@haradakiro)、川口さん(@kawaguti)とともに翻訳しました。3/7に池袋のジュンク堂さんにお伺いした際には先行で20冊くらい入荷してました。Amazonでももう買えます!
Software in 30 Days スクラムによるアジャイルな組織変革"成功"ガイド
- 著者/訳者:Ken Schwaber、 Jeff Sutherland、 角征典、 吉羽龍太郎、 原田騎郎、 川口恭伸
- 出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日:2013-03-08
- 単行本(ソフトカバー):208ページ
- ISBN-13:9784048912365
- ASIN:4048912364
本書は、ジェフとケンにとって初の「ソフトウェア開発をしない人向けに書いた」本です。 ビジョンをソフトウェアという形にしてビジネス価値を創造していくためには、従来型の予測主義(どうせあたんないけどね)ではなく、経験主義のやり方が適しているというのが根底にある考え方です。
本書では海外の著名な企業に関する例が何個も出ています。困ったときだけ経験主義のやり方に変更し、デフォルトは予測主義のやり方をやるように決められている会社の例や、大規模の分散開発でしかも納期まであまり多くの時間がない時に、スクラムを取り入れてどのように成果を出していったかといった例、製品オーナーが開発チームに圧力をかけてしまった例などなど、結構生々しいものが書かれていると思います。
スクラムのプラクティスはそれほど書かれているわけではなく、スクラムの考え方、組織への適用にフォーカスをあてているので、開発チームの方というよりは、マネージャー層以上の方が読まれるといいと思います。もちろん会社の中で偉い人に説明をしなきゃいけないとかそういう時にも役にたつと思います。開発チームの方にはSCRUM BOOT CAMP THE BOOKをお勧めします。
章タイトルだけ簡単に以下に紹介しておきます。
第1部 なぜ世界のあらゆるビジネスが30日間でソフトウェアを作れるのか
第1章 ソフトウェアの危機:間違ったプロセスは間違った結果を生む
第2章 スクラム:正しいプロセスは正しい結果を生む
第3章 自分でやってみる:パイロット
第4章 私は何ができるのか
第2部 どうやって30日間でソフトウェアを作るのか
第5章 スクラムを始める
第6章 プロジェクトレベルのスクラム
第7章 スクラムの能力を開発する
第8章 企業レベルのスクラム
第9章 企業変革:大規模で永続的な変化
第10章 スクラミングスクラム
付録A 用語集
付録B スクラムガイド
付録C エンタープライズアジリティを獲得するためのプレイブック
是非お読みいただき感想などをお知らせいただければうれしいです。