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ふりかえりが失敗する10の要因

みなさんこんにちは。@ryuzeeです。

10 Ways to Kill Your Retrospectiveという記事で、失敗するふりかえりについて、要因のリストが紹介されていたので、抜粋・意訳にてご紹介します。

そもそもふりかえりは自分たちのプロセスの改善のために行うのであって、ふりかえりを行うこと自体は目的ではありません。 ただし、うまくいかないチームを見ていると、問題は出せるが、具体的なアクションに落とせていないとか期限を切っていないためにずるずるやるやる詐欺になっていたり、もしくはあまりに大量の問題が出てしまいチームが諦め気味になってしまったりすることが多くあります。 少しづつでも改善していくことに価値があるので、たとえば、KPTというフォーマットで常にやらなければならないわけでもないですし、いつもと違う場所でやっても構いません。

1. 何も準備していない

NG : スクラムのミーティングの中で、ふりかえりはもっとも単純だがもっとも重要なものなのにもかかわらず、何も準備せず、ただ集まって開始してしまう。あれ?ペンとポスト・イットは?そういうのを忘れて、いきなり座ってしゃべりだしてしまう。

2. いきなり開始してしまう

NG : 何のお膳立てもせずに、いきなりデータを集め始めてしまう。いきなりふりかえりを開始して、「うまくいかなかったのは何?」「うまくいったのは何?」と聞き始めてしまう。それだけで良い結果を得るのには十分だと思ってしまう。

3. 前回のふりかえりで出たタスクが実際に行われたかチェックしてない

NG : 過去のふりかえりで出たことを気にしていない。もし本当に重要だったらまたふりかえりで出てくるだろうと思ってしまう。そして何度も何度も登場するわけだ…

4. ポストイットを使わない

NG : ポストイットは悪だ。このチームには物静かで内向的な人はいるかい?だったらしゃべるのを学ぶよい機会になるはずだ。それにポスト・イットを使わなければ、解決できないことのようなふりかえりのムダを削減できるはずだし。

[訳注]道具としてのポストイットについては使わないとマズイということは無いと思うので念のため補足。ただし、空中戦を避けるためホワイトボードや模造紙など、可視化できるものは使ったほうが良いだろう。

5. 考察するのを忘れる

NG : 考察?前回のスプリントが失敗した理由は明らかじゃないのかい?データなんか集めてないで、すぐ何をすべきか決めようよ

6. 期限を切らない

NG : 期限はウォーターフォールのもので、Agileな開発をしている人には期限は必要ないと考えてしまう。

7. 責任を持たない

NG : はいご一緒に「僕達はウォーターフォールじゃないんだ!」。責任なんて過去の遺物で、我々はチームとしてたぶんタスクは終わるだろうと考えてしまう。

8. タイムボックスがない

NG :「タイムボックスはつかれるよね?ふりかえりではタイムボックスはやめておこうか?ただ座って話せば、最後には有益なことが出てくるはずだよ」とか言ってたりして。

9. すべてを解決しようとする

NG :「問題のおっきなリストを集めた?じゃあ全部解決するようにすべきだ。前のスプリントのどんな問題も無視しちゃいけない。それぞれの障害や課題に対するタスクを明確にして次のスプリントで全部解決するんだ!」

10. いつも同じやり方でやっている

NG : いつも全スプリントで同じ質問をして同じエクササイズをしている。これによってチームにとって気楽な環境を作り、いつもエネルギーにあふれたクリエイティブなチームが手に入るはずだ。ふりかえりの結果は素晴らしいものになる。ふりかえりをファシリテートする思いつきの新しいメソッドなんか無視だ。

それでは。