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スクラム・オブ・スクラムにおけるデイリーミーティング
みなさんこんにちは。@ryuzeeです。
大規模な体制でスクラムを行う場合、3〜9人の開発者を1開発チームとして、フィーチャー単位で開発チームを分割し、複数スクラムチーム間でスクラム・オブ・スクラムを行うのが定石です。 今回は、スクラム・オブ・スクラムにおけるデイリースクラムでのグランドルールを紹介しましょう。
元ネタはScrum of Scrum Ground Rulesです。
グランドルール
- 通常のスクラムチームのデイリースクラムと同じように、素早く短い時間で行うべきである
- 準備を済ませた上で時間通りに集まること
- まず最初に自分のスクラムチームの名前を述べる
- そしてチームについて述べる。チーム内の個人についてではない。
- チームにおける問題はミーティング中に報告されるが、解決策に関する議論は、他のチームの報告が終わってから行う。
- 各チームの報告が終わったら、議論の話題は報告された問題、課題、取組に移る。それらについては、その場で解決するか、将来議論するためのリストに追加をする。
誰がスクラム・オブ・スクラムに参加するのか?
スクラム・オブ・スクラムにチームの誰が参加するのか、という点については色々な意見があるが、大きくは2つのパターンに分けられる。
- チームのスクラムマスターが参加する
- チームの中で最も大きい問題を抱えている人が参加する
個人的な見解としては、前者をいつも選択しつつ、どうしても必要な場合に後者の人を参加させるのが良いかと思う。 後者の人はチーム内で解決できない問題を抱えているということになるので、そのような事項の解決はスクラムマスターの主要な役割の1つだからだ。 そして必要ならその問題を抱えている人に説明してもらう、といった感じになる。
スクラム・オブ・スクラムで何を話すのか?
スクラム・オブ・スクラムは毎日行われないケースの方が多く、複数チームが関係する故に若干の拡張が必要になるケースが多い。 以下はマイク・コーン氏が推奨するパターンである。
- 前回のスクラム・オブ・スクラムミーティング以降にチームは何をやったか
- 次回のスクラム・オブ・スクラムミーティングまでにチームは何をやるか
- 進捗を妨げる問題は何か
- チームがやろうとしている他のチームに関係する作業
この4番目の項目が追加内容だ。 もちろんこれらの内容を報告しあったあとに必要に応じて課題の解決を行うことになる。