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プロダクトバックログアイテムの優先順位の付け方

みなさんこんにちは。@ryuzeeです。

プロダクトバックログアイテムの優先順位を決めるにはいくつかの方法があります。 Backlog Prioritization Techniquesにて、いくつかのやり方が説明されていましたので抜粋・意訳にてご紹介します。

どれを使うかは、そのプロダクトが自社製品かどうか、その製品の新規性の有無、開発の体制などなど、コンテキストに依存するところがあるので、どれが一番良いというのはありません。 ただ、分かりやすいという点では、狩野モデルは良いと思っています。

MoSCoW法

  • M 絶対必要
  • S できれば実装すべき
  • C 他への影響がなければ実装できるとよい
  • W 今回は実装しないが将来に実装するかも

それぞれの要求に対してMからWまでのタグをつける。 Mは優先順位がもっとも高く、Wは最も低いということになる。

ビジネス価値に基づく判断

それぞれの要求は潜在的なビジネス上の価値を企業にもたらす。 このビジネス価値はプロダクトオーナーかまたは、プロダクトオーナーチームによって決定される。 高いビジネス価値がある要求を早期のリリースにおいて実装する。

技術的なリスクに基づく判断

この方法では、実装に関連したリスクを基準にして要求が優先順位付けされる。 リスクは技術的な側面に基づいていることが通例である。 高い技術リスクがある要求については、早期のイテレーションで実装される。

狩野モデル

このメソッドでは、要求は利用者の好みによって優先順位付けされる。

  • 魅力的(あると魅力的)
  • 一元的(なくても良いがあると差別化できる)
  • 当たり前(あって当たり前)
  • 無関心(どうでもよい)
  • 逆行(あったら困る)

Walking Skelton

すべての要求の実装が短期間内に終わるような場合は要求はあまり注意深く優先順位付けしない(しても仕方ない)。

効果的な学習

このメソッドでは、機能は例えばまだ実例のないような市場リスクの高いものから選択される。 リリースして、フィードバックを得て、学習効果を新しい機能に反映していく。

それでは。