見積りとコミットメントは分けよう

 2010/02/21
このエントリーをはてなブックマークに追加

みなさんこんにちは。@ryuzeeです。

マイク・コーン氏のブログ記事のSeparate Estimating from Committingが素晴らしいので、意訳にてご紹介します。

多くの組織における根本的かつ共通の問題は、見積りとコミットメント(約束)が同一のものとして扱われていることである。 ある開発チーム(アジャイルか否かに関係なく)は、顧客が望むもの一式を納品するのに、利用可能なリソースを踏まえて7か月かかるだろうと見積もった。 チームメンバーはこの見積りをマネージャに提出したが、マネージャは見積りを部長に、部長は顧客に知らせてしまった。 そして、いくつかのケースにおいては、その見積りが、チームの「伸縮可能なゴール」を奪ってしまうことになる。

ここでの問題は、チームの7か月という見積りが合っているか間違っているか、ではない。 問題は見積りがコミットメント(約束)に変化してしまったことだ。 「我々は7か月かかると見積もりました」という言葉は「我々は7か月以内に終わらせます」という言葉に(誤って)変換されてしまう。 見積りもコミットメントも重要だけれども、それらは別々のアクティビティとして見られるべきなのだ。

私は今晩、娘の水泳に迎えに行く必要があった。 私は娘に何時に終わる(我々は泳いで、シャワーを浴びて、家に帰る準備ができた、というのを終わりと定義している)のか尋ねた。 彼女は言った。「たぶん5:15には準備できる」これは彼女の見積りだ。 もし私が確実に約束(決めた時間に外で待っててよ。じゃないとそのまま帰っちゃうよ、なんて場合)できる時間を尋ねていたら、彼女は練習が長引いたとかコーチの時計が5分遅れていたとか、シャワーが行列していたとかいうような問題が発生した場合の対応を含めて、たぶん5:25と答えただろう。 約束できる時間をきめるために、娘は見積もった。 でも彼女は見積りの時間をそのまま伝えるのではなく、約束できるデットラインに変換するべきだったのだ。

見積りをコミットメント(約束)にしてはいけない。 見積りとコミットメントの違いについて覚えておき、2つのアクティビティは分離し、必要に応じてマネージャや顧客を教育しよう。 私は「Succeeding with Agile」という私の新しい本で見積りとコミットメントについてより詳細に説明している。

スケジュールの話だけじゃなくて、コストの話も同じです。 また、開発手法がアジャイルだろうがウォーターフォールだろうが関係なく気にしておく必要もあります。 社内のちょっとした見積り依頼が、気が付いたらそのままの数値で顧客に出ていた、という経験がある人も多いのではないかと思います。

間違った約束や契約は、チームも顧客も会社も不幸にします。

 2010/02/21
このエントリーをはてなブックマークに追加