スクラムマスターはデイリースクラムに参加しますか？

スクラムマスターの責任は、スクラムガイドに書かれたスクラムの実践とスクラムチームの有効性に責任を持つことです。デイリースクラムについては、開発者だけで確実に開催されるようにし、その上でデイリースクラムの目的を開発者が果たせるようにします。つまり、デイリースクラムが開催されていて、効果的なのであれば、スクラムマスターは参加の必要はありません。

開発者がデイリースクラムに慣れていないうちは、やり方を教えたりファシリテーションをしたりすることもあります。例えば、デイリースクラムの開始時間やタイムボックスを守れていない、時間を気にせず特定の話に深入りしているといった状況では、それが問題であることを伝えます。

一方で、実作業の内容については開発者が専門家であり、開発者が責任を持つので、口出しや指示はしないようにします。スクラムマスターがデイリースクラムに参加して、開発者に指示をするようになると、デイリースクラムがスクラムマスターに向けた報告会になってしまいます。しかし、スクラムマスターはスプリント中の開発の進ちょくを管理する責任もタスクをアサインする権限もありません。