アジャイル開発に取り組むチーム向けのコーチングや、技術顧問、認定スクラムマスター研修などの各種トレーニングを提供しています。ぜひお気軽にご相談ください(初回相談無料)
Q. デイリースクラムで問題に言及しないのですがどうしたらいいですか?
いくつかの要因が考えられます。
よくあるのはデイリースクラムの意図を把握していないことです。 デイリースクラムを単に自分の作業の進捗報告だと誤解していることがよくありますが、実際は、デイリースクラムはスプリントゴールの達成可能性を最大化するために行います。 個人の作業の進捗以上に、スプリントゴールを達成できるかどうかを明らかにすることが重要です。 もしこれを開発者が理解していないようであれば、スクラムマスターは時間を取って教育する必要があります。
その他の要因として、チームの構造上の要因でこれが起こることもあります。 たとえば、マネージャーがスクラムマスターをしていて、いつもデイリースクラムに参加しているような場合です(なお、デイリースクラムが確実に開催され、効果がある状態になっていればスクラムマスターは参加しなくても構いません)。 自分の進ちょくが思わしくなく、全体としてスプリントゴールに向けて問題があったとしても、自分の評価を気にしてギリギリまで自力でなんとかしようとして問題の共有をギリギリまで渋ったり、問題があっても「個人のやる気」の話にすり替えられるのを恐れて問題を共有しなかったりといったことが起こります。
また、スクラムチームのなかで受発注関係(外部のパートナーがいる)ような場合も、関係性を気にして率直に問題を表明できないでいる可能性があります。 このような場合、デイリースクラムで問題を共有することがスクラムチームの役に立つことであり、躊躇する必要がないことを何度も伝えて、発言しても安全なようにする必要があります。
カテゴリ
スクラム スクラムチーム プロダクトオーナー スクラムマスター 開発者 プロダクトバックログ プロダクトバックログアイテム プロダクトバックログリファインメント スプリントバックログ インクリメント スプリント スプリントプランニング デイリースクラム スプリントレビュー スプリントレトロスペクティブ プロダクトゴール スプリントゴール 完成の定義 プロダクトマネジメント プロダクトマネージャー 見積り アジャイル
SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】 スクラムチームではじめるアジャイル開発
- 著者/訳者:西村 直人、 永瀬 美穂、 吉羽 龍太郎
- 出版社:翔泳社
- 発売日:2020-05-20
- 単行本(ソフトカバー):288ページ
- ISBN-13:9784798163680
- ASIN:4798163686