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Q. スプリントの時間が余ったらどうしたらいいですか?
ときには、スプリントバックログがすべて完成し、それでも時間が余ってしまうことがあります。 この場合にどうするかは、スクラムガイドでは決められていません。 一方で、スプリントは固定の期間であり、他のイベントとは違って、早く終わったからといって時間を短縮してはいけません。 つまり、余った時間をどう使うかはチームで決めることになります。
一般的な選択肢は2つです。
1つは、プロダクトオーナーと相談して、残りの時間で完成できそうなプロダクトバックログアイテムを選択して着手するやり方。 もう1つは、勉強、リファクタリング、バックログリファインメントといった活動に時間を使うやり方です。
前者はそのスプリントのスプリントゴールと一致するプロダクトバックログアイテムであれば良いですが、そうでない場合はスプリントレビューのトピックが散漫になるので若干微妙です。また早く終わったら追加で作業をやることになるのであれば、早く終わらせるインセンティブがなくなってしまうため、チームの健全性に影響を及ぼす可能性があります。 もちろん、なんらかの期限が迫っている場合もあるので、そのような場合は、追加のプロダクトバックログアイテムに着手したほうがよいこともあるでしょう。
お勧めは後者です。これによって将来のスプリントでのスクラムチームのパフォーマンスが上がります。 特別な事情がなければこちらを選択するとよいでしょう。
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SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】 スクラムチームではじめるアジャイル開発
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- 出版社:翔泳社
- 発売日:2020-05-20
- 単行本(ソフトカバー):288ページ
- ISBN-13:9784798163680
- ASIN:4798163686