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Q. プロダクトバックログアイテムの分割の指針について教えてください
プロダクトバックログアイテムは、プロダクトバックログの上位になるに連れて具体的かつ詳細になっていきます。 複数のスプリントをまたいで1つのプロダクトバックログアイテムに取り組むことはないので、当然の帰結として、大きなプロダクトバックログアイテムは、スプリントに収まるサイズに分割していく必要があります。 この分割の作業、プロダクトバックログの手入れ、見積りの最新化などの活動のことをプロダクトバックログリファインメントと呼びます。
プロダクトバックログアイテムを分割する場合に気を付けなければいけないのは、分割後のプロダクトバックログアイテムが「単体として意味」を持つようにすることです。 つまり、複数に分割したプロダクトバックログアイテムを複数スプリントに渡って開発するのでは、意味がありません。 このやり方をしてしまうと、状況の変化に応じてプロダクトバックログの並び順を変えるのが難しくなったり、作るものが肥大化したりします。
プロダクトバックログアイテムを分割するときは、以下のような観点で分割するのが一般的です。
- ワークフローのステップで分割
- ビジネスルールで分割
- ハッピーパスとそれ以外で分割
- プラットフォームで分割
- 入力パラメータで分割
- 操作(CRUDなど)で分割
- テストシナリオ・テストケースで分割
- 利用者の役割によって分割
- 最適化の度合いで分割
- ブラウザや入力デバイスのバージョンによって分割
もうお分かりだと思いますが、技術レイヤーでの分割はできる限り避けてください。
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SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】 スクラムチームではじめるアジャイル開発
- 著者/訳者:西村 直人、 永瀬 美穂、 吉羽 龍太郎
- 出版社:翔泳社
- 発売日:2020-05-20
- 単行本(ソフトカバー):288ページ
- ISBN-13:9784798163680
- ASIN:4798163686