テストエンジニアの面接の際にするとよい20の質問
みなさんこんにちは。@ryuzeeです。
DZoneという海外のサイトで “The 20 Best Software Tester Interview Questions” (テストエンジニアの採用面接の際にすると良い20個の質問)がまとまっていたので紹介します。
ここにあがっている質問を必ずすべきかという話ではありませんし、完全な網羅性があるわけでもありません(カバレッジの話やブラックボックス・ホワイトボックスの話のような基礎的な質問も入っていないです)。 一方で、ある程度の規模になった組織においては、採用面接の質を向上させるために自分たちの組織で共通の質問集のようなものを用意しておくのはベストプラクティスの1つと言えます。 もちろん一度作ったらそれで終わりではなく、新しい質問を追加したり、いろいろな候補者から期待と違う回答があった場合には質問自体を見直すといったことも必要になってきます。
以下参考和訳です。
1. 曖昧さをどううまく扱うか?
テストケースが常に明快なものだとは限らない。QAエンジニアが自分の判断にもとづいて行動しないといけないこともある。曖昧さがあっても平気に感じられる必要がある。
2. 現在は手作業でおこなっているテストを自動化することについてどう考えているか?
テストケースの自動化は多くの利点をもたらす。自動化によって時間を短縮できるし、人為的ミスも減らせる。QAエンジニアは自動化の価値を認識すべきだ。
3. テスト実施中に、症状と原因をどう区別しているか説明してください
QAプロセスにおいて、テストはしばしば失敗する。しかしなぜ失敗するのだろうか?それを明らかにするには手ぎわが必要だ。よいQAエンジニアは開発者に対して単にテストが失敗したと伝えるのではなく正確な理由も伝えられる。
4. あなたが出した結果に納得しない開発者に対して対抗することを厭わないか?
ときには失敗を報告することがデリケートなプロセスになる場合もある。たぶん開発者は要求に正確に合致しているわけではないコードに対してすごく時間をかけたのだろう。QAエンジニアは自分たちが正しいと知っていることについては、それを守ることができないといけない。
5. 時間を節約するために手を抜いてもよいと思うか?
正しい答えはノーだ。全部のテストを実行しないといけない。頻繁にそういう推定を繰り返していると道を転がり落ちるような問題につながる。
6. ソフトウェア開発ライフサイクルとアジャイル開発手法について説明できるか?
QAエンジニアはそれらの役割やそれがエコシステムのどこにあうのか理解していないといけない。
7. ドキュメントに関する見解を説明してください。多ければ良いと思うか。それはなぜか、もしくはそうでないとしたらなぜか?
これはちょっとトリッキーな質問だ。ドキュメントが多ければ常に良いとは限らないからだ。実際には有害になるかもしれない。ドキュメントは完全でありつつもできるかぎり効率的でないといけない。多すぎるドキュメントは大事な詳細を漏らしてしまう可能性がある。
8. 新しい製品について学習する際にどのように進めるか?
これはもしかしたらQAエンジニアになるのに一番の難所かもしれない。QAエンジニアはテスト対象となる複雑なソフトウェアに関する学習を厭わない必要があるし、我慢強くそれをする必要がある。多くの質問ができるよう準備すべきだ。
9. 他の人とどうやってうまく働くか
多くのQAチームには、色々なところから来た多くのチームメンバーがいる。QAエンジニアはさまざまなバックグラウンドを持つ人や言語の習熟レベルが異なる人たちとコミュニケーションするのが平気でないといけない。
10. 自分のことを完璧主義者だと思うか?
よいQAエンジニアは完璧主義者だ。QAエンジニアの仕事は自分たちがテストした全てのソフトウェアが品質基準に合致するかそれを超えるようにすることであり、いいかげんな仕事はその先のトラブルにつながるのだ。
11. プレッシャーのかかる環境や締め切りがある中でどううまく働くか?
テスト工程は通常ソフトウェア開発ライフサイクルの最後にくる。テストはボトルネックと見られることもある。したがって厳しい締め切りやプレッシャーのもとでも成果を出せることが重要だ。
12. コーナーケースを作るためのどんな経験があるか?
この質問は、テスターが明瞭でないテストケースシナリオと明確なテストケースシナリオを切り分けられるかどうかを判別する手助けになる。
13. 現在の技術トレンドにどうやって追随するか?
業界のニュースやトレンドについていっていることは大事だ。それはチームが技術の進化やベストプラクティスの変化に追随するためだ。この質問はどれだけ自分たちの仕事が好きかということも示す。
14. どんなことでモチベーションがあがるか?
この質問に対しては、考えられる回答が複数ある。その回答が良い回答なのか悪い回答なのかについては、会社の文化によるところが大きい。たとえば、製品チーム内でのチームワークが重要であれば、内部での競争がモチベーションになる候補者が最善とはいえないだろう。
15. キャリアの最終的なゴールは何か?
候補者が翌年や3年後にどうなっていることを望んでいるか知ることは重要だ。もし自分が提供できないキャリアパスを候補者が望んでいる場合、思ったよりも早くまたインタビューをすることになるかもしれない。
16. 友達があなたのことを一言で表すとしたら何というか?
この質問によって、伝統的な仕事にフォーカスを置いた質問からは得られないような候補者のユニークな個性を引き出すこともある。
17. なぜテスティングを身に着けたいと思ったのか?
どうやって候補者が現在のキャリアを作ってきたかを知ることは、候補者の大志やゴールに関して多くのことを明らかにしてくれる。
18. どうやったらこの会社がもっとうまくできると思うか?
この質問によって候補者がインタビュー前にどれだけ事前に調査をしてきたかを明らかにしてくれる。そしてその場で考える能力も分かる。
19. どうして一緒に働きたいと思ったのか?
この質問は、候補者がこの機会にどれだけワクワクしていて情熱を持っているかを知る最良の方法だ。
20. どんなテスト手法に馴染みがあるか?お気に入りの手法があるか?
複数の異なる種類のテストに馴染みのある多才な人を採用したり、喜んで新しい手法を学習するような人を見つけたりすることが重要だ。