自己組織化やTimeboxを理解する簡単なワークショップ

 2012/05/08
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An Agile Game - Management by Walking Aroundより。以下に紹介するワークショップは認定スクラムマスター研修などでもよく行われるもので、自分の会社でも簡単にできるので是非やってみていただきたい。

コーチやトレーナーやスクラムマスターがチームを教育するための簡単なゲームを紹介しよう。このゲームは時間もかからず簡単な体を使うもので、単純なルールやタイムボックスによって自己組織化された環境がつくられる様を示している。自己組織化された環境はリスクを軽減し、エンゲージメントやスピードや柔軟性を向上させる。

概要と事前準備

  • 所要時間:感想や報告を含めて10分〜15分
  • 対象人数:10人〜50人
  • 準備:テーブルや椅子等の物が置かれている十分に広い部屋、部屋の中にゲームの参加者が十分動けるだけのエリアの境界線を引くためのマスキングテープ。そしてタイマー

ラウンド1のやり方

  1. 参加者二人一組でペアになり、どちらがマネージャー役をするか決める。もうひとりは作業者役になる。
  2. 境界線を正当化するようなたわいもない説明をする。たとえば「我々は宇宙ステーションの中で通ることができる道を突き進む。そしてテープは壁を指している。」とか「我々はマンハッタンの一部の道路状況のシミュレーションをしている」などなど。
  3. 参加者に、ゴールは60歩あるくことである、と伝える。
  4. マネージャー役に、作業者の動きを以下のコマンドを使って制御するように指示する。
    前に進む(大きな一歩で、その場で小幅で動かないよう)
    止まる
    右に曲がる(直角に)
    左に曲がる(直角に)
    これらのコマンドから外れた行動は不服従とみなされ、罰を受ける。
  5. マネージャ役は歩数をトラッキングする
  6. タイマーを1分間に設定し、ゲームを開始する
  7. ゲーム実行中は、コーチは歩きまわり、障害物になるようにする(例えば、歩いている人の前に行ったり、あいている場所で塞がれるとこまるような場所に立ったりする)

ラウンド1の報告

何人かのマネージャ役に何歩あるくことができたかを尋ねる。しばしば、ゲームのカオスの中で、何歩あるいたのか分からないことがあるだろう。

何人かのマネージャ役にどのように感じたのか尋ねる。たぶん彼らはストレスと非効率を感じていることだろう。このレベルのマイクロマネジメントは多くの時間とエネルギーを必要とするが、効率的なプロセスとして割に合うことはめったにない。

何人かの作業者役にどのように感じたのか尋ねる。通常彼らは命令をうけて動いているだけで、自分自身で考えることなく単に指示にしたがっており、思考停止している。ここが大事なところで、本当のエンゲージメントは権限の移譲と自主性を必要とするのだ。

なお部屋は騒がしくてカオスな状態になるので注意すること。

ラウンド2のやりかた

  1. ペアを解いて、今度は全員が自己管理の作業者役になる。
  2. ゴールは同じで60歩あるくことだ。
  3. 各人に自分自身で歩数を数えるように指示する
  4. タイマーを1分間に設定し、ゲームを開始する
  5. コーチはラウンド1と同じように移動しながら障害物になるよう振る舞う

ラウンド2の報告

より多くの歩数を歩けるようになり、かなりの場合において、参加者はゴールを達成する。低いレベルでの権限移譲によって仕事を完了させる余裕がうまれる。

このラウンドではたぶんかなり静かになる。それについて参加者に聞いてみよう。明確なゴールと単純なルールは過度な介入や議論なしに自分自身で判断することを可能にする。

さらに、このような固定された期間(このゲームでは1分間、スクラムでは各スプリント)が、与えられた期間や予算の制限を受けながらも、チームのやり方について十分な検査と適応の機会を与えてくれることも説明することができるだろう。このゲームで得られる大きな点は、リスクマネジメントや効率は、低レベルのタスクについて直接マネージャーが介入するのではなく、明確に見えるゴールやはっきりとしたルールによってよりよく達成されるという点を理解することにある。

 2012/05/08
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